2011年04月26日

だけどもう、目覚めずにはいられない。

だけどもう、目覚めずにはいられない。
60年をとうに過ぎて、私たちは未だ眠っていて。

何も知らずに生まれてきた赤ん坊も
もう白髪のおばあさん。

大きく揺らされ、身体を貫通されて
はっと目が覚めた。

白髪と皺に手をやって、しばらく呆然としたけれど
ああそうかと思い直して見渡した。

まだ寝ている人がうわ言、「あなた罪悪感で動いているわ」

そんなことはどうでもいいんです。
私の目覚めが罪悪感であろうとなかろうと。
そんなことはどうでもいいんです。
あなたはどうなの、と問いかけてやめた。
あなたにも白髪と皺が与えられているようだった。

萎えた足で起き上がる。
乾いて張り付いた土を払い落とす。
とんとん、つま先で蹴ってみる。
白髪は地面まで届いている。皺は私の心臓まで届きそうに深い。
ゆこう。この目で見よう。この息で吸い込もう。

ゆこう、ゆこう。
posted by ホワイトビア at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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