2011年06月02日

幸せってなんなのか分からなくて

幸せってなんなのか分からなくて

世界のどんどん向こうまで行ってみていた

もっと違う世界がみたい、もっと違う幸せがみたい

どんどん行ってみていた

青い鳥って寓話、ちっちゃい頃から知っていた

旅して旅して、嫌って嫌って、離れて離れて

ここに戻ってくる気が起きずにいた




今、目の前で崩れ落ちる、よく知っているこの場所

今、私のこの手から失われようとする、よく知っているこの感覚




そうしてようやく言えたんだ

わたしはあなたが、たいせつだった

って。



いちばんあいしていた、って。うしなうなんて、きがくるいそう、って。

おねがいだから、いかないで、って。

ようやくいえたんだ。



おねがいだから、いかないでください。
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2011年05月10日

私は上手に歌うことができない。

私は上手に歌うことができない。

私の流す涙は美しくもない。



私をみつめる一対の目、私を満たす一対の乳房。

あたたかく、白く、丸く、やさしく、やわらかい。

まどろむ意識で海へと降りる。

光の注ぐ様は、光の柱を昇るよう。



ゆるやかで、なめらかで、つつみこまれて、いいにおい。

息をして、息をして、目を閉じて、目を開けて。

歯で噛んで、舌で押して、遊んでいるうちに、中に入ってしまう。



私は上手に歌うことができない。

私の流す涙は美しくもない。

私の言葉はぎこちなく、この手でつかむものには傷をつける。

だけどちからをぬこう。私のできうる限りのちからをぬこう。

やわらかく、やさしく、目を閉じて受け入れよう。

白く光る、あの感触に私はなり得ないのだとしても。
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2011年04月26日

だけどもう、目覚めずにはいられない。

だけどもう、目覚めずにはいられない。
60年をとうに過ぎて、私たちは未だ眠っていて。

何も知らずに生まれてきた赤ん坊も
もう白髪のおばあさん。

大きく揺らされ、身体を貫通されて
はっと目が覚めた。

白髪と皺に手をやって、しばらく呆然としたけれど
ああそうかと思い直して見渡した。

まだ寝ている人がうわ言、「あなた罪悪感で動いているわ」

そんなことはどうでもいいんです。
私の目覚めが罪悪感であろうとなかろうと。
そんなことはどうでもいいんです。
あなたはどうなの、と問いかけてやめた。
あなたにも白髪と皺が与えられているようだった。

萎えた足で起き上がる。
乾いて張り付いた土を払い落とす。
とんとん、つま先で蹴ってみる。
白髪は地面まで届いている。皺は私の心臓まで届きそうに深い。
ゆこう。この目で見よう。この息で吸い込もう。

ゆこう、ゆこう。
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2011年04月09日

とるべき態度を決めかねて

とるべき態度を決めかねて私はやきもきしていた。
右から風が吹けばなびき、左から日が照れば傾いていた。

自分にできることはなんだろうとつぶやいて
答えが出なくて、無力な自分を恨んだ。

昨日思いついたこと、それも結局は言い訳でしかないのかもしれない。
明日見出すもの、それも建前にすぎないのかもしれない。

情報は錯綜し、得ても得ても溢れてくる。
くまなく知ろうとし、きりがないと途方に暮れる。

はなから無理だと諦めるのは、単なる怠慢なのではないか。
すべてを知ろうとするのは、私の高慢さなのではないか。

理性と感情、怒りと悲しみ、批判と創造、献身と自己愛、
同調と反発、尊敬と見下し、柔軟と頑な、賢さと愚かさ。

私の中で対立は激しさを増し、ときに右に倒れ、左に倒れる。
起き上がっては泣いて、怒って、切捨て、踏みにじる。

それらは大きなうねりとなって、私を丸ごと呑み込み
渦となって絡まり、さまざまな粗大ごみや泥や放射線や
愛情や光や逞しさを丸抱えしながら、やがて一点に集束して消えた。

目が覚めると水溜りの中にいて
こんな浅さにどうやって私は納まっているのだろうといぶかった。

評価や決断を、保留にしよう。
昨日の私と今日の私、1分前の私と1分後の私、
何の前提も目的もない、今新しくここにいる私になろう。

浅い水溜りは、青い空をうつしている。
やがて虹が現れるだろう。
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2011年03月07日

心地のよい部分だけを切り取って見ようとする癖

心地のよい部分だけを切り取って見ようとする癖
都合のいい部分だけを切り取って聞こうとする癖
気付いた途端に愕然とする

きれいもきたいないもひっくるめて
できる限りの意思でとらえようとすることを諦めたくはない

たとえそれが到達不可能な領域であっても
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2011年02月12日

エジプトの革命によせて

エジプトの革命によせて

生まれたばかりの赤ん坊が30歳になったとき
真実を求める力は、支配の力を上回った

他人の足で歩き、他人の手で獲得し
他人の頭で考え、他人の言葉で話し
他人の意思で決定し、他人の心で感じることから、人は解放を求め始めた

自分の足で歩き、自分の手で獲得し
自分の頭で考え、自分の言葉で話し
自分の意思で決定し、自分の心で感じるようとし始める

その責任を、引き受けようとし始める

さあ、あなたは今日、誰の人生で生きますか?
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2010年12月11日

もういい歳をした大人なんだから

もういい歳をした大人なんだから
人の言うこととか、人の価値観とか
誰かに嫌われるとか、好かれるとか
そんな軸は捨ててしまおう。

あなたの手は、何に触れたがっている?
あなたの目は、何を見たがっている?
あなたの舌は、何を味わいたがっている?
あなたの鼻は、何を嗅ぎたがっている?
あなたの耳は、何を聞きたがっている?

あなたの心は、何を感じたがっているの?

もう大人なのだから、とことん我侭を貫こう

与えられるから、じゃなく
手に入りそうだから、じゃなく
人が持っているから、じゃなく
あなたが欲しいから、あなたの力で手に入れよう。
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2010年11月28日

私はいつもバカみたいに失ってから気付くの繰り返し。

私はいつもバカみたいに失ってから気付くの繰り返し。

こんなんじゃバカみたいな言葉しか書けないまま。

同じところを行ったり来たりで同じ傷を飽きもせずになぞって。

あたまもこころもバカなままここに居続ける。助けなんかないのに。

誰の力も役に立たない、私は私の力で前進するしかないのに。

今日もバカみたいに同じ道をなぞって後退するしかない。

取り返しのつかない間違いは、いつまでも取り返しのつかないままなのに。
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2010年11月14日

あなた-ness

あなた-ness

あなたをあなたたらしめているもの

二重螺旋の塩基配列を紐解いて並べても
そこからあなたが直接に立ちのぼってくるわけではない
コードのひとつひとつから生成される
たんぱく質の有機的な結合があなたの指を、目を、髪を、声を
そうして総体としてのあなたをかたちづくる

シナプスの絡まりをほどいて軸索の秘密を暴いても
そこからあなたが直接に立ちのぼってくるわけではない
電気信号のやりとりから生成される
複雑なネットワークの重なり合いがあなたの思考を、感情を、記憶を、行動を
そうして総体としてのあなたをかたちづくる

あなたをあなたたらしめているもの、あなた-ness

紐にほどけた塩基配列もシナプスも
いちどに束ねて引き裂いてバラバラに破壊してこなごなになったあなたを
そののち再構成してかたちづくられるものがあるとしたら
それはいったい誰なのだろう?

あなた-ness、私の知覚したそれはスキーマとなって
あたかも私の塩基配列とシナプスに刻まれるように思えるけれど
それでは、私がこなごなになったそののち、スキーマは消滅するのだろうか?

あなた-nessとわたし-nessの結合は、
今までいちども生まれたことのない、しかし平凡なる one-ness を生み出すだろう
再び二重螺旋を形成し、軸索を構築し、新たなる総体を生み出すだろう
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2010年09月26日

植物は、自分にとって

植物は、自分にとって何が大切なのかよく知っていて
環境が厳しくなったときには
必要度の低いものから順番に落としてゆく。
自分が存在している目的は、ただひとつなのだと
芯から知っているのだろう。

私も私にとって大切なものを見誤らぬよう
大切なものをおろそかにしてしまわぬよう
そうして失って泣くことになどならぬよう。

私の花も実を結んで、大切な種子となりますように。
生まれた若葉がみずみずしくありますように。
そうして愛されて、美しく輝きますように。
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2010年07月30日

私は私の思う道をゆくしかない。

私は私の思う道をゆくしかない。
それしかない、もう選んでゆくしかない。

それは誰かと衝突することだろう。
誰かと意見をたがえることだろう。
誰かに嫌われることだろう。

だけれど、
私の思うやり方を選ぶことでもあるのだ。
私のリスクを引き受けることでもある。
私が私を生きる、スタートラインでもある。

私が私のことを愛するその初めだろう。

私が私の人生を生きていいのだと
私が私に言わずに、他の誰にその言葉を求めるというのだろう?

天に向かって言葉を吐こう、愛の言葉を吐こう。
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2010年04月06日

大切なことは私の感情で決めなくちゃ。

大切なことは私の感情で決めなくちゃ。
私一人で、私の気持ちの向くほうを選ばなくちゃ。

いつか何かあったときに
誰かのせいにしてしまわないように。

いつかいいことがあったときに
素直にそれを楽しめるように。

私の感情を頼りに
できるだけ我がままな選択をしよう。
私が、取替えのきかない私のこの人生を歩いてゆくために。
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2009年12月20日

秒針が動かないからだろうか

秒針が動かないからだろうか
秒刻みの目配せで見詰め合ってるよう

短針が動かないからだろうか
一分間のハグで立ちくらみ

長針が動かないからだろうか
もう二度と戻れない場所を思い出すのは。

その時計を、ここへ置いてゆこう。
ありがとうとキスをして、そう、ここへ置いて、ゆこう。
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2009年10月13日

自分で選んできたと思っていたものが

自分で選んできたと思っていたものが
実は何かによって選ばされていたのだと気づいたとき

ようやく自由意志が生まれる。

逃げるように、避けるように選んできた道は
脈絡なく漂ういびつな航跡。

目指すものに向かう動力を感じたとき
同時に私を押し潰そうとするものが現れる。

自由意志と共にやってくる、それはきっと心細さだろう。
自分の非力さだろう。

だけどきっと、その先の航跡は光るだろう。
不安げに踏み出した私の一歩を、きっと私は愛するだろう。
posted by ホワイトビア at 19:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

演るほうが楽しいんだって。

演るほうが楽しいんだって。

そうね、音を楽しんで聴かせて。
操って奏でて、流れ流れて笑って。

でも、無理だと思った、私には。
思い通りにいかない音は、私をまるで
まるで笑っているかのよう。

享受も幸せなのよと、こっそりと。
流れくる楽しみを受け止めるのも
至福なのよと、笑って。

右手に合わせて右足も。
こっそり笑って、それが合図になればいい。
posted by ホワイトビア at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

今、必要なものと

今、必要なものと
今、不必要なものが
瞬間的に識別されてゆく

削ぎ落として削ぎ落としてゆくと
研ぎ澄まされる感覚

そうして、その先でも残るものは、なに?
私にとって、何を失くしても手にしたいものはなに?
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2009年07月28日

蝉時雨のアーチをくぐって

蝉時雨のアーチをくぐって
彼方と此方が近くなる季節

目が開けられないほどのまぶしい陽光も
強制的に思考を停止させるような暑さも

かみさまの慈悲なのかもしれない
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2009年07月10日

私たちは呼吸を止めようとしているのかもしれない。

私たちは呼吸を止めようとしているのかもしれない。

吸うためには、吐かなきゃならない。
吐くためには、吸わなきゃらならない。

私たちは、吐くことを恐れているのかもしれない。
まるで自分を失うことのように感じられて。

私たちは、吸うことを恐れているのかもしれない。
まるで侵入されることのように感じられて。

私たちは、自分を守ろうと必死になって
呼吸をすることを恐れているのかもしれない。

誰とも本当の意味では交わらないまま
失うことも侵入されることも拒んだ牙城で
息を押し殺して、死につつあるのかもしれない。
posted by ホワイトビア at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月29日

私たちが手に入れられなかった何かを手に入れてる。

私たちが手に入れられなかった何かを手に入れてる。

広くて深くて青くて澄んでいるもの。
遠くて不可視で寂しくて焦がれるもの。

自由で鮮やかで暖かくて心地よいもの。
捕まえられなくて自分のものにできなくて寂しくて寂しくて私の息を止めるもの。

美しくて見惚れるもの。
私の目を惹きつけて離さないもの。

私たちが手放した何かを手に入れてる。
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2009年05月15日

こんなに寂しくて心細い世界に

こんなに寂しくて心細い世界に
私たちは肩を寄せ合って生きている。

不当に扱われては怒り
失っては悲しみ
すれ違っては嫉妬し
私たちは感情をぶつけ合って生きている。

そして、感情を隠して生きている。

背中越しに言われた言葉を
聞き返すまでのためらいとか。

納得なんてしてないのに
黙って頷くときの掌とか。

わかりもしない気持ちを
探るときの視線とか。

それでも、こんなにどうしようもない世界を
生きているあなたに訪れるものが
あなたに幸せをもたらしますよう。
あなたに光を授けますよう。

そうして穏やかな最期になりますように。
posted by ホワイトビア at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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